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文芸によって、どのように磁場を生み出すのか。店主が読みながら考えたのは、その問いでした。
詩人・高橋元吉(1893〜1965)は3冊の詩集を出したのち、30年間の沈黙を保ったが、その30年のあいだ、筆を折ったわけではなかった。家業である本屋の経営のかたわら、紙片やノートに詩をつづっていた。その大量の紙片から150篇を選び、過去の詩集とを合わせて一冊の本にまとめた。
白桃の花をみてゐると
あまりうつくしてかなしいやうになる
誰がほんとうにあの花を看るか
どこかの空に心にとめて看るものがゐるのだらう
白桃の花のこころは
ただひとすぢに
高きにひかれてゐるやうだ
「白桃の花」より
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