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死と愛 新版 ロゴ・セラピー入門
¥1,600
フロイトの精神分析やアドラーの個人心理学による心理療法は、苦悩しながら人生の意味を求めようとする患者に対応できるのか、そのためには「精神的なものからの心理療法」が必要ではないか。若い頃からフランクルはこのように考え、「ロゴセラピー」と名づけた独自の療法を生み出そうとしていた。この構想は、強制収容所体験をへて鍛えられ、解放後の1946年に刊行された本書『死と愛』となって結実する。そして、本書で描かれた「強制収容所の心理」の部分をもとに一気に口述筆記されたのが、『夜と霧』である。 人生の意味、苦悩の意味、労働の意味、愛の意味などについて語りながら、人間がもちうる態度価値の重要性を訴え、医師として、宗教者にも似た、人の魂への働きかけの大切さと方法を説いた本書は、著者の仕事の出発点であり、終着点でもあった。 日本では『夜と霧』の翌年1957年に霜山徳爾訳で刊行され、以来長年読まれてきたが、新版では、用語や表記に手を加えて、読みやすくした。
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レイン わが半生
¥1,400
少年期に抱いた人間への果しない疑問.やがて陸軍病院や女子病棟で閉ざされた心とふれあった青年医師の存在への問いは,分裂病の実存研究『ひき裂かれた自己』に結晶する.《あなたと私》とは誰か,《われわれ》はどこから来てどこへ行くのか.伝統精神医学を問い,新しい分裂病論と対人関係論を拓いたレイン30歳までの自伝.