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志賀一雄著作集 全3巻揃
¥14,000
戦災孤児を収容するとともに、知的障害児の教育を行う「近江学園」を創設し、園長に就任。 その後、落穂寮、信楽寮、あざみ寮、日向弘済学園などの施設を相次いで設立した。糸賀は、これらの施設について障害者を隔離収容するのではなく、社会との橋渡し機能を持つという意味での「コロニー」と呼んでいる。 2巻の月報欠け。1巻の帯欠け。 背にヤケ、見返しや天・地、函の表面などに受付印あり。 経年概ね良好。
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意味への意志
¥1,000
身体にも心理にも還元されえない“人間精神”の本質を論じた「意味への意志」「時間と責任」「ロゴスと実存」「科学の多元論と人間の統一性」の4つの重要論文を収録。 カバーが欠けています
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知識人とは何か
¥880
主要なテーマである知識人論に関する主張は明確だ。単に知識を持つ者のことではなく、自立的に自己を見つめる「永遠に呪われた亡命者」こそが知識人なのだと著者は説く。権力に迎合せず、狭い専門性に閉じこもることなく、少数派であることを受け入れる。そんな知識人の特徴が、「大衆」「アマチュア」「周辺的存在」などといったキーワードとともに展開されていく。こうしたスタンスは、米国市民でありながら、繰り返し米国政府のパレスチナ政策に異論を唱えてきた著者の生涯ともぴったり一致する。 重要なのは、知識、批判、議論を自己目的化してはならないという論点だ。常にマイノリティーの立場に立ちながら、その集団に属することなく、むしろマイノリティーを選別する境界線の存在を否定していくのが本書における著者の戦略である。自己と他者を分かつものの歴史的な本質は何か。その点から目をそらさない本書における著者の思考の粘り強さは、それ自体が理想的な知識人としてのモデルを体現している。 カバーにスレがありますが概ね良好です。
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ジジェク、革命を語る
¥900
中国・北朝鮮の独裁政権、エコロジーと科学技術、プーチンのロシア、ヨーロッパの右翼台頭、アラブの春とその後……。グローバル資本主義に席巻され、もはや劇的な変革など不可能なように思われると同時に、それでも予期せぬ出来事が生じ続けるこの世界。現代を代表する闘う哲学者ジジェクはどう分析するのか。 カバーにイタミがあります。
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批判と危機 市民的世界の病因論
¥2,000
小口に点状のヤケがありますが概ね良好です。 米ソ対立の国家の時代を背景に生み出された市民社会が世界の危機をもたらす啓蒙の必然性を歴史哲学的に批判した市民社会論の古典的名著。
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論理哲学論考 叢書・ウニベルシタス
¥900
小口にヤケがあります。全体的にヤケがあります。 「語りえぬものについては,沈黙しなければならない」。原著の刊行から100年にわたって読まれ続け、現代哲学の方向性を決定づけた記念碑的著作『論理哲学論考』と、後期思想の代表作『哲学探究』抄訳を収録。1968年刊行,第5回日本翻訳文化賞を受賞した名訳。
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美的感性と社会的感性
¥800
カバーにヨレ、カバー下部に汚れがあります。 人間が否応なく社会的存在であることは明らかである。それを忘れるのはアカデミズムに安居する研究者だけである。美も、人間にとっての美であるかぎり、そこに社会的性格が映し出されるはずである。だが残念なことに、これまでの日本の美学研究にはそのような意識が稀薄であることが多かった。したがって美学というものが社会的性格をおよそ削ぎ落としたかたちが展開されてきたのである。とはいえ、先にふれたように美学の研究対象となる思想家そのものが非社会的な美学思想を残したわけではない。その美学思想を研究する姿勢に社会的観点が抜け落ちていただけである。そのような社会的視点を念頭に置きつつ美学史を再度ふりかえり、社会的美学を哲学的に構想しはじめることが本書のテーマである。社会的視点を重視する以上は社会思想史にもかかわることになり、その意味では美学史と社会思想史ないし社会哲学史とを再検討する作業ともいえる。本書の目ざすところは、いわば美学と社会哲学(社会思想)との架橋である。