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私人
¥600
この時代に少数派を運命づけられた詩人が存在することはいかに困難なことか。 言葉によって生かされ、言葉の力によって生きていく詩人の姿は何を社会に伝えるのか。 ペテルブルグに生まれた亡命詩人が、マンデリシュターム、アフマートワ、R.フロスト、オーデン、マシュー・アーノルドに導かれながら、 読書を忘れた社会に語り残す凝縮された言葉の遺産。
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赤の自伝
¥1,200
古代ギリシアの詩人ステシコロスが描いた怪物ゲリュオンと英雄ヘラクレスの神話が、ロマンスとなって現代に甦る。詩と小説のハイブリッド形式〈ヴァース・ノベル〉で再創造された、アン・カーソンの代表作ついに邦訳。
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物質的恍惚
¥1,000
SOLD OUT
ル・クレジオの7作目にして初めてのエッセイ集。強烈なイメージと難解な言語による哲学的エッセイ。 カバーと帯にクスミ、スレ、キズ。小口に経年のヤケがあります。
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千夜千冊エディション 本から本へ
¥900
本は遊びたがっている。知はつながりたがっている。 知り合いの数より、付き合った本のほうが多いなんて、 ぼくのどこかがおかしいか、本がニンゲンより親しみやすいかだ。 本は出し惜しみをしない。本は手持ちを曝してくれる。 ぼくは、本から貰った衣裳と道具と言葉づかいとスタイルで その本に暗示された遊びに熱中すればいいだけだ。 (前口上・松岡正剛) 「本と交際しなさい」という極意が26冊の本をめぐりながら披瀝される。道元、パスカル、馬琴、バルザック、ポオを相手取って多様な読みを展開し、東西のライブラリアンや愛書家の読書技法を渉猟する。
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隔離の島
¥600
フランス発の船で天然痘が発生、モーリシャス近くの島に足どめされる。 四十日に及ぶ検疫隔離、食糧も不足し死が忍びよる極限状態を透明な文体で描いた長編。 小口に汚れがありますが概ね良好です。
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ダブリンの市民
¥600
陰鬱かつ閉鎖的なダブリンの市民階層の麻痺的な生態を描いたジョイスの初期短篇集.少年期・青春期・成年期・社会生活という四つの相に配列された14篇に「死者たち」を合わせた計15篇から構成され,その後のジョイス文学の展開の端緒をなす記念碑的な作品。 小口にヤケがありますが概ね良好です。
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エル・シードの歌
¥450
謀略によって追放の刑を受けたエル・シードは,妻と娘たちを修道院に残し,騎馬の一団を従えて出国する.だが国王への忠誠は終生変わることなく,歴戦の末,モーロ王国の大都を攻略し,最高の栄誉を獲得した.レコンキスタ期の史実をもとに伝説的英雄を描いたスペイン文学最古の武勲詩は,当時の人々の姿を直截的に活写する。 概ね良好です。
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エウパリノス・魂と舞踏
¥380
ヴァレリー(1871-1945)の最も美しいとされる3篇の対話.建築と音楽を手がかりに哲学と芸術の分かれ道をソクラテスが弟子に語る「エウパリノス」,詩人による舞踊論の古典「魂と舞踏」,最晩年の「樹についての対話」を収める。 状態良好です。
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アウラ 純な魂
¥380
「…月四千ペソ」.新聞広告にひかれてドンセーレス街を訪ねた青年フェリーペが,永遠に現在を生きるコンスエロ夫人のなかに迷い込む,幽冥界神話「アウラ」.ヨーロッパ文明との遍歴からメキシコへの逃れようのない回帰を兄妹の愛に重ねて描く「純な魂」.メキシコの代表的作家フエンテスが,不気味で幻想的な世界を作りあげる。 良好です
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黒い蜘蛛
¥680
初孫の洗礼の日,招待客から家の柱に汚い黒い木が使ってある理由を問われた祖父は,ここだけの話といって,奇想天外な物語をかたりはじめる.スイスのエンメンタール地方に伝わる民話を素材に人間の邪悪を蜘蛛に象徴させて描いた中篇小説。