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千夜千冊エディション 本から本へ
¥900
本は遊びたがっている。知はつながりたがっている。 知り合いの数より、付き合った本のほうが多いなんて、 ぼくのどこかがおかしいか、本がニンゲンより親しみやすいかだ。 本は出し惜しみをしない。本は手持ちを曝してくれる。 ぼくは、本から貰った衣裳と道具と言葉づかいとスタイルで その本に暗示された遊びに熱中すればいいだけだ。 (前口上・松岡正剛) 「本と交際しなさい」という極意が26冊の本をめぐりながら披瀝される。道元、パスカル、馬琴、バルザック、ポオを相手取って多様な読みを展開し、東西のライブラリアンや愛書家の読書技法を渉猟する。
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古本屋散策
¥3,700
蒐集した厖大な古書を読み込み、隣接する項目を縦横に交錯させ、近代出版史と近代文学史の広大な裾野を展望する。『日本古書通信』に17年間にわたり連載した200編を集成。 状態良好です。
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雲のゆき来
¥1,600
現代文学の可能性を拓く知的で詩的な冒険。十七世紀の詩僧・元政上人の事蹟を訪ねる旅が、混血の国際女優の父親の女性遍歴を追う旅と重なり、幸と不幸の感受の揺れの中から、現実と内面の真実を模索する。 状態良好です。
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事件の予兆 文芸ミステリ短編集
¥380
一九五〇年代から八〇年代に発表された非ミステリ作家による知ら れざる上質なミステリの数々。小沼丹、野呂邦暢、吉田知子らによる十編を収めた異色のアンソロジー。 良好です。
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吹雪物語
¥1,000
“希望の裏打ちのない若者の行為があり得ようか”過去・現在・情念・観念の行きかう193X年冬の新潟。鋭利、俊敏な安吾が、全青春を賭けて敢闘した力作――後の“安吾”を生んだ“夢と混沌”の巨大な“坩堝”。同時代の批評に埋没させられていた秀作『吹雪物語』。 天が焼けていますが概ね良好です。
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愛の生活 森のメリュジーヌ
¥800
《わたしはFをどのように愛しているのか?》との脅えを、透明な日常風景の中に乾いた感覚的な文体で描いて、太宰治賞次席となった19歳時の初の小説「愛の生活」。幻想的な究極の愛というべき「森のメリュジーヌ」。書くことの自意識を書く「プラトン的恋愛」(泉鏡花文学賞受賞作)。今日の人間存在の不安と表現することの困難を逆転させて、細やかで多彩な空間を織り成す、金井美恵子の秀作10篇。 概ね良好です。
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金沢 酒宴
¥550
金沢の町の路次にさりげなく家を構えて、心赴くまま名酒に酔い、九谷焼を見、程よい会話の興趣に、精神自由自在となる“至福の時間”の体験を深まりゆく独特の文体で描出した名篇『金沢』。灘の利き酒の名人に誘われて出た酒宴の人々の姿が、40石、70石入り大酒タンクに変わる自由奔放なる想像力溢れる傑作『酒宴』を併録。 概ね良好です。