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青の儀式
¥1,200
巨大隕石の衝突により出現したメキシコのセノーテ、呪術者たちによるいけにえの儀式、発掘された6000年前の最古の藍染から解く神霊の世界、台湾原住民に施された顔の刺青、インディアン達によるゴーストダンスと青く染め抜かれたシャツ、南洋で見つかった土器、海の青い稲妻──。太古から信仰され、神聖な色とみなされていた「青」。 青は人を揺り動かす大きな力を備え、時には儀式で血が流された。マヤブルーを体に塗られて雨神に捧げられたいけにえや、護守として顔に刺青を施す台湾原住民など、神聖なる青を身体に取り入れる人々も存在する。なぜ人は青を欲すのか。そんな神秘と霊性にみちた「青」と「人類」の関わり合いを、 画家でもある著者が時代を超えて巡ってゆく。著者の瑞々しく壮麗な版画絵・タイル画も随所に挿入。文字、装丁、見返しも全て青に。 カバーに少スレありますが概ね良好です。
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若林奮 飛葉と振動 Isamu Wakabayashi : Flying Leaves and Oscillation
¥3,000
状態良好です。 1960年代初め、鉄を直接刻み、溶接する作品で鮮烈なデビューを飾った若林奮(1936-2003)には、「鉄の彫刻家」というイメージがあります。実は、最初期から石や木を用いていたように、石膏、鉛、銅、硫黄など、扱った素材は多様でした。そして若林奮わかばやしいさむは、「彫刻をつくること」を根幹に据えながら、「彫刻」という形式に限定させることなく、ドローイング(素描、構想画類)、版画、小さなオブジェ、本を数多く手がけました。そこには、外部にある環境世界―大気、水、植物、光や、時間といった非彫刻的なものをも彫刻に取り込もうとする思想があらわれています。展覧会名「飛葉ひよう」と「振動」は、空間を満たすエレメントを指して、作家が選んだ言葉からとっています。
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Painting Gerhard Richter ゲルハルト・リヒター
¥1,850
状態良好です。 2015年にワコウ・ワークス・オブ・アートで開催されたゲルハルト・リヒターの新作展 「Painting」の展覧会カタログ。世界初公開となった新作の抽象油彩画を中心に、写真の上に描く作品〈オイルオンフォトグラフ〉シリーズや、ガラスに直接描かれる〈アラジン〉シリーズなどが出品された。本著には会期中の未展示作品を含む全35作品の図版と展示風景、更に油彩画の筆致をとらえた作品ディテールの写真を収録。評論家の清水穣による書き下ろしテキストでは、デジタル技術を駆使して制作した〈Strip〉シリーズ(2011-2015年)を経た後、リヒターが再びアブストラクト・ペインティングを開始した意味について考察されている。
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目 [mé]「非常にはっきりとわからない」展覧会図録
¥5,000
本体に若干の歪みがあります。 空間を大規模に変容させる表現などで、現実世界の不確かさを人びとの実感に引き寄せる作品を展開し、国内外で大きく注目を集める現代アートチーム目[mé]の、美術館における初の大規模個展を開催します。 千葉県の地球磁場逆転地層(チバニアン)や、それらの地質学によって示されるように、未だに原因が解明できないような天変地異の連続の上に、私たちの現実という地表の世界は成り立っています。本展では、展示物に加え、鑑賞者の動きや気づきを含む千葉市美術館の施設全体の状況をインスタレーション作品として展開し、突き放された現実としての美術館に人々を誘います。様々な状況が集積されてゆく動的な展示空間は、訪れる人々が理解していたはずの意味や本質を剥がしてゆくように、当たり前のものとしてどこか見過されているような現実世界を、新たな感覚で捉え直させる機会となるでしょう。
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カンバセーション_ピース:かたちを(た)もたない記録
¥1,000
状態良好です。 油彩で家族/人間を描き続けている小西紀行(こにしとしゆき)(1980~)と、市井(しせい)の人びとによる記録の価値を探求しているAHA(アハ)!。 本展は、「家族」をメディアとしてそれぞれに活動を展開してきた二者を通じて、定まったかたちや居場所を持たない、あるいは保たない「記録」というものの可能性を探る試み
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ニューヨークの次郎長
¥1,000
SOLD OUT
70年代のニューヨークを舞台に、篠原有司男が、子分を引き連れ、アートの世界で活躍する姿を描く、自伝的要素も織り込まれた、ポップ小説。 小口に経年のヤケがありますが概ね良好です。
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アート・スピリット
¥1,200
SOLD OUT
著者のロバート・ヘンライは、20世紀初頭のアメリカ・モダニズムアートシーンで活躍した画家。彼は長年美術学校で教鞭をとり、その講義録が本書と元となっている。日本ではもちろん、アメリカでも知名度の低い画家の講義録がなぜ80数年にもわたって現役の芸術書として読み継がれているのか。その秘密は一読して分かる…… 本書は「美術家志望の若者にとって体中を電気が走るような体験をもたらす書物」であり、「冷静ではいられなくなるような、親身なアジテーションの書」だからだ。
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現な像
¥1,200
「私は長い間写真に関わりながらも、未だに真の何たるかを知ることを得ない」……。美の本質とは、時間の意味とは、そして人間の存在とは何か? 写真、絵画、建築、映画、骨董など、あらゆる芸術を手がかりに、人類の記憶を辿り神の企みを暴く。 状態良好です。
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3.11とアーティスト 現在進行形の記録
¥1,000
SOLD OUT
本展覧会では、震災を受けてアーティストたちが「表現」を通して状況に向き合った様子や、アイデンティティを棚上げにして作品を作らなかった作家たちの活動などが紹介された。また、災害の衝撃が社会システムやアートの理念や定義に与えた影響も取り上げられている。